LPガスの基礎知識
LPガスのメリット
人と環境にやさしい
LPガスは化石エネルギー(石油・石炭・天然ガス・LPガス)の中でも天然ガスとともに地球温暖化の原因とされる二酸化炭素の排出量が少なく、燃焼時に発生する排気ガスは人体に有害な物質をほとんど含みません。地球温暖化をはじめ、さまざまな環境問題に貢献するクリーンなエネルギーとして注目されています。また、LPガスは体積あたりの総発熱量が天然ガスに比べるとプロパンは約2.5倍、ブタンは約3.3倍と非常に高く、環境によいことと併せハイパワーで高品質なガス体エネルギーです。
持ち運びに優れ利便性が高い
LPガスは低い圧力で容易に液体にすることができます。
液体時の体積は気体時の体積の約250分の1になるので、LPガス容器に充てんして一般家庭や商業施設、工場などにエネルギーを効率良く運搬できます。どこにでも運ぶことができるため、離島や山間部等での重要なエネルギー源として利用されています。
LPガスは産油国からタンカーによって大量かつ経済的、そして安全に運搬されます。日本と産油国の間では、エネルギーの安定供給を目的に長期輸入契約が結ばれ、さらに計画的な備蓄体制が義務づけられているため、産油国での紛争など有事の際にも安心してLPガスをご利用いただけます。
自然災害に強い
LPガス専用容器で各家ごとに供給するため、災害が発生した場合でも安全が確認できれば早期に復旧させることが可能です。また、持ち運びが容易な特長から、避難所や仮設住宅に設置して煮炊きや給湯、暖房など、生活支援に活躍しています。平成7年の阪神・淡路大震災や平成16年に発生した新潟県中越沖地震の際にも供給の途絶えは少なく、他のエネルギーに比べいち早く完全復旧を果たしました。
⇒LPガスはなぜ災害時の復旧が早いの?
①配管が短いため、異常があればすぐに修理が出来る
②1戸単位で安全を確認し復帰可能なため、復旧までの時間が短い
災害に強い最大の理由は、供給形態にあります。LPガスは、1戸ごと個別供給をする「分散型」のエネルギーです。そのため、配管などの供給設備点検も短時間で済み、また、異常があればその場で修理することができ、都市ガスや系統電力に比べて迅速な復旧が可能となります。
発熱量は都市ガスの約2倍
都市ガスと比較して発熱量が大きく、レストランなど強力な火力が必要とされる場所でも重宝されています。